絵画の査定をおこなうためのスキル

体験をさせていただけました

骨董品といっても見る人間によって、その提示額は大きく異なります。
少しでも高値で売りたいという方の参考になれば幸いでございます。
まず、絵画は大きく分けて2種類に分類をされるのをご存知でしょうか。
2つとは西洋画と日本画で、著名なピカソやムンクであれば前者となるわけです。
後者は竹久夢二・狩野長安になるわけです。
国内では後者の鑑定人が多く、西洋画に確かな価値を見出せる人物は非常に少ないでしょう。
私は東京芸術大学で西洋画を専攻したので、前者の鑑定をおこなうことができます。
そのため、全国各地から毎日たくさんの絵画が送られてきており、素晴らしい作品を目にできています。
絵画の査定では多くの方が表面の絵が美しいことに重きを置かれるものです。
ところが私たちのような目利きとなると、まずは額縁を外して裏面を見ます。
その理由は、作者のサインとイーゼルの作りを知りたいからです。
たとえばピカソであれば、裏面にPという大きなイニシャルをコンテで書いているのがポイントになります。
コピー商品であればそのサインはなく、すぐに贋作だと判明するわけです。
イーゼルの作りも同様であり、ピカソならケヤキの木しか使用をしていません。
査定をするうえではこれは基本となっていますが、知識がない方だと着目をしないわけです。
年間200作品以上を担当していますが、そのなかで美術館に収蔵した方がいいと思った作品は、年間2作品はあります。
2019年に素晴らしい作品を目にすることができ、約9000万円の鑑定を出したほどです。
それは1700年代のフランスで描かれた油絵で、作者はフランシスコ・ゴッジェという人物です。
西洋画に精通をしている方ならすぐにわかるでしょう。
ローマ教会の名画を多く手掛けてきた巨匠で、国立美術館やパリのルーブル美術館に収蔵されている人物の作品でもあるわけです。
この絵画は九州の大分県で発見され、自治体から正式に鑑定依頼を受けました。
幻の名画の発見という見出しで全国ニュースにもなっており、見かけた方は多いかもしれません。
時価総額9000万円ですが、状態が良ければ4億円以上もの値打ちがあるものです。
1/3がカビに侵食されており、補修を余儀なくされているのが残念なところになります。
私が担当してきたなかでも最高クラスの名画であり、良い体験をさせていただけました。

絵画を査定する際に必要となるスキル体験をさせていただけましたこれから絵画の査定をする仕事をしたい